2010年7月27日火曜日

治療 13日目 大工さん来襲。

久方ぶりのボンヤリした曇り空。
気温も、さほどではあるまい。
暑いばかりでは、ねぇ。

本日は、何の予定はございません。
静かに過ぎていく、だけだったら ええのに。

昔、たぶん「ネコと魚の出会い」みたいなタイトルの本だったと思う。
そこに書かれていたネコが嫌うタイプの人間のコトを、「大工さん」と称していたので、その本を読んで以降、私もそのタイプの人間を「大工さん」と呼んで憚らない訳だ。

なんのコトやら?

先週末に、新しい同室の患者さんがやってきていたのだが。
その方が、どうにもこうにも「大工さん」なのだ。

これまでも、「大工さん」とは同室になったコトがある。
正直、いやだ。
わたしは、静かに療養及び治療に専念したいので、そこいら中で大工道具をひっくり返すようなコトはして欲しくないのだ。
実は此の方、「大工さん」の上に露出狂の癖もお持ちで、わたしの知りうる限り最強の「大工さん」である。

看護学校の学生が、実習に来たりします。
そう云うときに実習生が割り当てられるのは、ご高齢の方で若干に手間の掛かる方だったり。
本日、はじめて実習生があてがわれた「大工さん」。
実習生が、ノーコントロールで引き出しを開けまくるもんだから、一時間以上も「大工さん」は大工仕事を展開して、同室の方々は耳が難聴になる一歩手前の騒音でした。

もう少し声が小さかったら…、ちょっと口数がやたらと多くてデリカシーの無い、ただのおっさんなのに。
だいたいは、耳が悪かったりされると、声も大きくなる傾向が。

そう、露出狂。
たまに、いらっしゃる。大部屋で自分のベッドをフルオープンにされていて、なんの気兼ねが無い方。
わたしは、あまり自分がベッドに居る様を他人様に観られたいとは思いませんし、まして他人のその姿を覗き見る趣味は無いです。
ましてやおっさんをや。
ちゃんと、ぐるりをカーテンで囲めるんで、一部だけでも目隠ししておいて欲しい、目の毒警報。
ついには、カーテンを巻き切って束ねてしまって居るのは、いかなるコトで?
変わった趣味としか、言いようが無い。

この部屋が半分空いていて、他の部屋とのバランスを欠くからなのか。
この夕方には、似たようなタイプのおっさんが他の部屋からやって来た。
なんだか、「大工さん」の棟梁と見習いって感じで。
「大工さん」増量中。
ネコがノイローゼになる煩さ。

明日から、病勢に負けそうな悪寒。

すこおし、血球が下がってきているかな?
まわりが五月蝿いせいかも知れんが、夕方から少ししんどくなっています。
朝は、洗面で顔を洗っていると鼻血がとろーりだし。
若干、喉がイガイガで、咳きっぽい。白色痰がでる。
いやなのは嗄声で、おととい辺りから声がどんどん出にくくなっている。

夜は夜で、空調が切れて暑いと五月蝿い。
明け方は五時前から、ごそごそ動きだし、電気カミソリでヒゲをそる。
あゝ今夜は静かな夜だといいのに。
個室に憧れてしまう湾。