2010年9月10日金曜日

ベッドか畳かと云う比喩で。

すでに明日の外泊が決定している僥倖。
明日、採血結果で判断、と思っていたのですが。
ま、ここは問題なしと云うご判断って事で。
よかったです。

体調はジワジワと回復しつつあります。
来週の三巡目の治療に向けて、しっかり戻しておきたいところです。


術後、再発予防の化学療法の時から、この病棟にいました。
なので、入院と入院の期間は空いているんですが、ずいぶん長いあいだ、ここにいるような錯覚に。
ずーっと居る。
そんな感覚に時々、陥ってしまいます。
併せて、今回の治療が終わって、たとえ退院することになっても、また、ここに戻ってくるんだよなぁ。
とか。
次に、ここにくる時、自分はどんな状態でいるんだろう?って考えます。

ま、もっとちゃんとした施設に移りたいとかは、感じるんですが。
最初、「なーんで、こんなとこに来たん?」と看護師さんに言われた訳ですから。

また、脳転移が多発して、ガンマナイフが追いつかなくなって、全脳照射でも選択しない限り、痴呆の心配は無いよな。
あ、まだアバスチンで頭に血栓が飛ぶってケースもあるか。
一例目は、そんな感じだったらしいし。

高齢の身体機能が落ちている患者さんは、沢山いらっしゃる。
治療施設と、介護施設は違うから。
患者さん自身が入院しているというコト、そのコトも、ケアする側も。
とても大変だよなぁ。
看護師さんは、立派なお仕事だと思う。

だから、自分が元気なうちは、あんまり迷惑にならんようにと、勝手に思ってます。
次に来る時は、もっと手が掛かるんだし。
長くなって、下手に知っている人が増えて来るとね。
良いんだか、悪いんだか。

そこそこの身体状態を保っているうちは、入院も快適ですし、適当にこうやって暇も潰せます。
でも、できる事が減って来ると、何が楽しいのかって話ですね。
昼から、TVを眺めながらウトウト。
夜も、早くから寝付いて夜中に目を覚まし、寝付けず。
早朝に覚醒して、徘徊。

それが、年をとるという事なんですが。


私はよく知らない人でしたが、アニメ関係の監督さん(だったと思う)が膵臓癌でなくなられていました。
いろんなところで、ブックマークされたり、その経過とかブログでの発言とか、Twitterのまとめだったりがありましたけど。
いやいや、膵臓癌は経過も早く、治療がし難いっていう話ではなくて。
余命宣告が一ヶ月と短かったのもあるんでしょうし、確かにそれが膵臓癌だってのも、あったかもしれませんが。
ご自身の希望で、最後までご自宅で過ごされたというのがあって。
今日は今日で、とある巨大掲示板に胃癌の末期で自宅療養中っていうスレッドがあったもので。

やっぱり、最後は自宅なん?

っていうのを少し、っていうか、たまに考えたりするんです。
いや、そうしたいではなくて、どうなんだろう?と、考えるだけなんですが。
ターミナルでそれをやるには在宅療養をみてくれるる開業医が必要になって来るんだよな。
いわゆる、かかりつけ医みたいな。

いないんですけど。

あたしゃ、病院に居る方が気楽でいいんだが。
家で過ごす、デメリットもあるよな。
でも家に帰りたい、ってのは、よくわかる。
毎週末、外泊がデキルカ、デキナイカで、ジタバタしている訳ですから。

そういう時には、もう外泊なんてできない状態でしょうしね。
外泊を希望されて、却下されている お爺ちゃんはいっぱいいらっしゃいますから。
ま それは、治療で白血球が下がってるからですね。
それは、外泊希望なんて言いだせる状態じゃ既にないでしょうね。

そんな時の事を、考えておかないと。
いつかは、それが来るしね。
自分が死ぬ時のコトを、なかば強制的にではあるけれど、早いうち?に認識できる機会があったというのは、ある意味これも僥倖で。

外泊、何しようかな~。