2010年10月20日水曜日

画像診断報告書の追加。

8月11日の画像診断報告書をまとめたものに、追記しますね。
ながくなってごめんなさい。




6月18日、CTの画像所見 (Dr.N)


画像所見


♦多発肺転移のフォロー。 それぞれ一回り増大中。
♦縦隔および左肺門リンパ節転移出現した。
♦肝転移認めない。
♦脳転移治療後、瘢痕もなくなった。


画像診断


lung meta, LN meta




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7月12日、CTの画像所見 (Dr.I)


画像所見
2010/06/18と比較しました。
◎肺ca加療中。follow中の肺転移巣は一部増大して見えます。
◎縦隔、左肺門リンパ節はサイズ同等です。
◎腹部諸臓器には明かな腫瘤影は同定できません。


画像診断


肺ca加療中




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8月9日、CTの画像所見 (Dr.N)


画像所見


♦前回と比べて、(7月12日)
多発肺転移は最大径のものは19mm径で有意な変化無いが、内部に壊死認めるようになった。他の箇所の転移巣は縮小傾向あり。
左肺門リンパ節に縮小あり。縦隔リンパ節には変化なし。
肝転移明らかでない。


画像診断


lung meta:SD
LN meta:PR


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10月18日、CTの画像所見 (Dr.N)


画像所見


◆経時的に見て、
多発肺転移は左S8に小径のものが残るのみとなった。尚、右のS10にあった最大径の箇所にはpneumatoceleが残存。
左側縦隔や左側肺門にあったリンパ節は食道傍のものを残してほぼ消退した。


肝転移認めない。
CT上は脳転移認めない。


画像診断


lung meta, LN:PR


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てなわけで、左肺に一つ、食道の横にリンパ節転移が一つということです。
減ったね。
よかったね。


んなこと言ってもですね、タルセバのときにもちっちゃいつぶつぶはみーんな消えたように見えていたんですから。
消えてなくなったように見えても、がん細胞は必ず残ってます。
外科的にごっそりとるなりしないと、基本的に治る病気じゃありません。


さて、少しの熱発で37.0℃、やっぱり少しムカムカ。
ステロイドが今回は顔によく出ていて、アンパンマンです。
それ以外は、どうと云うこともなく一日が終わろうとしております。




pneumatocele:気瘤
肺気瘤,ニューマトセル pneumatocele
典拠: すぐ身につく胸部CT2版 [76, p.264] ,典拠: 胸部単純X線診断2版 [116, p.92] ,典拠: 標準外科学8版 [104, p.342] ,典拠: NEW外科学2版 [77, p.336]
概念:炎症の過程で肺実質内に生じた過膨張性の気瘤であり、ブドウ球菌性肺炎に合併する。 肺胞壁の破壊を伴なわず、しばしば自然消失する。
原因:典型的には乳幼児の黄色ブドウ球菌性肺炎に続発する。
検査所見:胸部CT所見 壁の薄い、内腔が平滑な嚢胞性病変を呈し、air-fluid level を伴なうこともある。


合併症:膿胸
治療:しばしば自然消失するほか、テトラサイクリンの胸腔内注入で縮小するため、原則として外科的治療を要しない。 ただし膿胸に発展した場合は緊急に胸腔ドレナージを施行する必要がある。