2010年7月30日金曜日

治療 16日目 抜け毛が目立ってきましたが。

本日、入浴日。
ガシガシと頭を洗っておりますと、泡にまみれた手に髪の毛が。
朝の起床時点で、枕周辺には髪の毛が散乱。
ワクテカです。

外泊できたらば自宅でヒゲトリマーを使って、こざっぱりと頭を刈って来れるんだが。
さっき研修医先生がやって来て、「さらに白血球が下がって来ていると思いますので、明日も採血します。」ってお話。
下がってなかったら、帰ってもイイ? っていちおう無駄を承知でキイテミタ。
「いや、ソレはたぶんムリだと思いますよ。」
流石に苦笑いだよ。
うん、そうだろうね。あきらめるさ。

昨日のタキソールに対しては、もう最初からプリンペランを出して貰っていたので、むかむかも問題なく対処できている。
思ったほどには、だるくない。やはり、舌が少し白味がかっている。ちょっとカビが勝ち気味なのかね。

しかし昔は、歳をとれば思慮深くなるやに思っていたが、現実はそうではないことにだんだんと気がつくものですね。
私は、そんなに長生きできないので、むしろあんな醜悪な歳の取り方をするチャンスがなくて喜びさえします。
同室の年寄りの醜いこと。いえ、姿では無いのですよ。
どんな生き方をしたら、それほど横柄に自己中心的になれるのかしらと。
年寄りに教えてもらうコトは何もないですよ。都知事とかをみていると、たまに老害とか妄言とかって思ったりしませんか。
あれは、あの方はまだマシなほうで、一般庶民の年寄りがこんなところへやって来ると、丸裸になりますよ。
ま、病気なんだから、とひいき目にみてあげましょうね。

でも、ひとの行く末は皆同じですからね。
わたしは、了見が狭いので、あたりまえのマナーやルールを守らないひとが苦手です。
あ、あとデリカシーが理解できないひと。
入院が長くなってきて思う様にならないコトがあったりすると、そんなふうに八つ当たりな気分になるのです。
わかりやすいですね。
思っているだけで、何にもできない小心者ですけど。

土日は、ひまだなぁ。
基本的に何も起こりようが無い二日間ですからね。
iPadでFarm Storyでミズを撒きあるいてお友だちを増やしましょうかね。
すばらしい予定だわ。

月が変わるから、来週の月曜日の採血は腫瘍マーカーを見るだろうな。
主治医の頭は、たぶんそのコトを効果判定といったか。
どうしよう、楽しみにするべきか。
ギュルギュルとあがっていたらどうします。
どうしましょう。
アバスチン、FDAは乳がんダメって言ってるな。
大腸癌にはいいみたいだが、得手不得手があるのかネガティブなデータも出てきてるカンジダなぁ。

そうそう、この週はずーっと声がかすれて出ない。
喉が痛い、じゃなくて声が出ない。も、ささやきで看護師さんとヒソヒソお話してますよ。
抹消酸素はね、少し改善してラクになっている感じがする。 でも、ベッド周りしか動かないしね。本気で動きまわると苦しくなるのかな。いちおう、起きてベッドに座っての生活を心掛けています。
横になって過ごすようになると、ねぇ。
動いて苦しくなって来るとすると、そろそろそんな感じになっちゃうよね。
それはマズイ。

アバスチンの相手が、以前不応だったカルボプラチン+タキソールってのが気にいらないんだよな。
効果がありさえすれば、なんの文句もございませんし、感謝だってしますけどね。
マーカーが改善していたら、次のサイクルを導入してから退院かな。導入は私の希望だが、する前に追い出されるのはなんとか回避しよう。外来での立替払いはインパクトが大きすぎるから高額医療の保険証対応でやり過ごさねば。
おお、月が変わると云うコトは、入院費の支払いで計算書があがって来るぞ。ナンボじゃろ?
マーカーが上がって効いてなかったら、そん時はアリムタの準備で葉酸の御世話かしら。

いよいよ選択肢がなくなってきたぞ。
キャーヽ(;▽;)ノ

2010年7月29日木曜日

治療 15日目 一回目の終わりなんだが。

朝、二番目ぐらいで、採血。
他はいつもと変わらない一日の始まり。

「ゲゲ」を見てたら、研修医先生登場。
今週は、病棟での担当医の先生は、夏休みをとっていて一週間はフザイ。
もっぱら、かの研修医先生がガンバってくれている。

片手には、検査結果を印刷したA4サイズの藁半紙色の紙。

研修医先生が云うことには、白血球が3,000をちょくっと切っている、と。
好中球は1,500以上あるけど、ここは様子をみて治療はお休みにしましょう。
土曜日にもう一度、採血を行って判断しましょう。
って言うじゃない。

白血球は、ほんのちょっとだけお得加減の値付け。
正味は3,000なんだけど、奥さん可愛いから負けて 2,980にしとくわ、っていう数字。
此れは、以前にお世話になった、濱ちゃんならやってるんじゃなかろうか。
そう思ったのが、口をついて出てしまって。
「これ、出来るんちゃうん?」って言ってしまった。
ごめんね、研修医くん。
微妙に、恐縮した感じで帰って行った。

なんのコトはない、残ったのは自己嫌悪と、「明日は帰られんバイ」と云う事実。
ちぇっ

本日、至極 暇になってもうたやんけ~
ナニシヨウカイ と考えていると、木曜日の恒例行事のシーツ交換が始まったので、脱出。
売店で新聞を買い、シーツ交換が終わったベッドに戻っておとなしくしていると、ふたたび研修医くんが登場。
「主治医が、今回が最後だから患者さんの希望があれば治療を行ったら、と云われました。」
お前が希望するんなら、という地雷は踏まされているが。

多分、担当医からは、白血球が3,000切るようなら中止。って、下限を決められて指導を受けていたんだろうな。
中途半端に割っているもんだから不安になったのか、主治医にも指導内容を確認しに行ったんだと思った。
ま、今回が最後の投与。
つまり、このあとは次のサイクルまで休薬で、都合、二週間で回復を待つわけだから、もうちょっとくらい白血球が落ちるのは構わないんだよな。

でも、本当に下がりすぎると困るんだ。
以前に、カルボプラチンとタキソールをやったときには、白血球が下がったまんま戻らなくて、ついに次のサイクルを始められなかった。
そのあとも白血球が上がらないから、出来ることがなくなって、効果判定を先にやってみたら、効果なし。
結局、薬剤を変更することになったんだよな。
そうそう。思い出しました。
カルボプラチン+タキソールは、一回のサイクルしか経験がないんだ。

経緯はこんな感じでしたが、詰まるところ、治療をスケジュール通りに熟すことが叶いました。
採血の結果待ちでのスタートは、それ自体が遅くなるのに、ヘンテコな「あとだし指示」みたいなことになったので、午前中に薬剤が、病棟に上がってくることは到底なく、治療は午後からになりました。

今日も、先週と同じくタキソールの投与が目的で、そのためのステロイド、制吐剤、H2RA、生食です。
タキソールは稀にショックがあり、スタートしてから15分くらいは、看護師さんがずっと側についているのですが、その時にむにゃむにゃお話していて…。

最初に、制吐剤の点滴を30分で入れるときに、その惻管、横槍を入れて、H2ブロッカーとステロイドを注射器で入れてゆくのです。このときに、痒みを訴える患者さんが多い、らしい。
じつは、手が届かない微妙な位置や、掻きむしることをはばかる様なところが、ひどく痒くなります。
例えば、おしりの穴の周り とか。
むずむずして、たまらんとです。しばらくすると治まるんですがね。
以前には「覚え」が無いことなので、たぶんステロイドのデキサメサゾンが後発品になってからだと言う話。
ジェネリックの話は・・・ ま、いいや。

ひとつめのサイクルは、なんとか、スケジュールを熟せましたよ。
でも舌苔を見ると、朝はきれいだったのに、ちょっと変化がありそうで。
徐々に減っているのかもの白血球。
3,000を切ったところから、さらに減っているとすると、明日は怠いのかも知れない。

週末の外泊は、かなり無理っぽいので、と云うより間違いなくムリ。
採血もしてもらえない、そんなレベルだと思うね。
諦めておきましょう。ごめんよー。(/ _ ; )

今日は、ステロイドで寝つきが悪いですね。
これも一緒に、諦めておきましょう。

2010年7月28日水曜日

治療 14日目 ズバリ、暇でしょう。

はてさて、書くコトが無いかも。
単調な入院記録にも、飽きてくる頃です。
明日は、当該サイクルの最後の治療薬投与予定日なのですが。

たぶん、朝一番に採血を行って、結果からGOとなるハズです。

しかし、効いとるんかなぁ。
血球がいくら下がっても、毛が抜けても、鼻血が出ても、気にはならんが。
あ、ついさっき、たら~っと自然な鼻血が遂に出た。
毎日が鼻血まみれって、どう?

そこそこと、この身の上に馴染んできて、以前であればもっといろいろと真剣に?なっていたのに。
今回は、なんだかわかんないけど、アバスチンのインタビューフォームも見てない。
添付文書は、眺めたけど。
あまり、興味が湧いてない。
効くも八卦、効かぬも八卦。
そんな感じ。
病棟に作務衣を着て、いつも「努力」とか「根性」って鉢巻き締めてるおじさんが居るんですが。
ひと、それぞれですね。

朝から、「ゲゲゲの女房」周辺以外は、iPadのiPodで、大工さんの作業音をブロックしています。
iPodの機能で、音楽を聞きながら作業できるのは快適ですが、たまにiPodと併用だと落ちてしまうアプリがあって、困ります。
起動も早くて、アプリの切り替えもサクサクなので、是非早いところマルチタスクに対応して欲しいです。
大工さんの作業音が無かったら、ソレほど気にするようなコトでも無かったのに。

風呂あがりに思ったのですが、「ずいぶん肌がツヤツヤに。」(笑)
何かやったわけでも、化粧品を使うわけでも。
ましてや、若返ったわけでも。

タルセバのカサカサ乾燥肌が、普通の年相応の肌に戻りつつ在ると。
うん、だから、正確には「肌が、キモチ程度、ツヤツヤに。」が正しい。
でも、ポロポロと崩れて行くような乾燥肌は、可哀想でしょうが。

首から上が紅潮してて、紅くてカサカサ。
今更、美容上のことは気にしてもしょうがないから、諦めてましたけど。

風呂あがりに、廊下でひさしぶりに主治医の頭をみた。
明日が、最後の治療で確認。
風呂オケ持って、立ち話。
「また、効果判定しましょう。」
おや、なにで。
何でするんかな? もうするんかな?
立ち話だから、きっと、思いつきに違いないとおもうんだけどね。

最近あった、おめでたいコト。
上の娘が、英検三級に合格しなさった。
英検、受けたコト無いや。つぎは、準2級ですか。
下のお嬢が、スイミングでクロール25m泳いでクラスチェンジしたらしい。
たぶん、25mも泳げない私。次のクラスは、50mにターンだって。ちょっとレベルが上がり過ぎね。
さて、週末はこの子の誕生日があったりするので帰りたいんだが、どうですかね。
いずれにせよ、明日の治療が先ですわ。

2010年7月27日火曜日

治療 13日目 大工さん来襲。

久方ぶりのボンヤリした曇り空。
気温も、さほどではあるまい。
暑いばかりでは、ねぇ。

本日は、何の予定はございません。
静かに過ぎていく、だけだったら ええのに。

昔、たぶん「ネコと魚の出会い」みたいなタイトルの本だったと思う。
そこに書かれていたネコが嫌うタイプの人間のコトを、「大工さん」と称していたので、その本を読んで以降、私もそのタイプの人間を「大工さん」と呼んで憚らない訳だ。

なんのコトやら?

先週末に、新しい同室の患者さんがやってきていたのだが。
その方が、どうにもこうにも「大工さん」なのだ。

これまでも、「大工さん」とは同室になったコトがある。
正直、いやだ。
わたしは、静かに療養及び治療に専念したいので、そこいら中で大工道具をひっくり返すようなコトはして欲しくないのだ。
実は此の方、「大工さん」の上に露出狂の癖もお持ちで、わたしの知りうる限り最強の「大工さん」である。

看護学校の学生が、実習に来たりします。
そう云うときに実習生が割り当てられるのは、ご高齢の方で若干に手間の掛かる方だったり。
本日、はじめて実習生があてがわれた「大工さん」。
実習生が、ノーコントロールで引き出しを開けまくるもんだから、一時間以上も「大工さん」は大工仕事を展開して、同室の方々は耳が難聴になる一歩手前の騒音でした。

もう少し声が小さかったら…、ちょっと口数がやたらと多くてデリカシーの無い、ただのおっさんなのに。
だいたいは、耳が悪かったりされると、声も大きくなる傾向が。

そう、露出狂。
たまに、いらっしゃる。大部屋で自分のベッドをフルオープンにされていて、なんの気兼ねが無い方。
わたしは、あまり自分がベッドに居る様を他人様に観られたいとは思いませんし、まして他人のその姿を覗き見る趣味は無いです。
ましてやおっさんをや。
ちゃんと、ぐるりをカーテンで囲めるんで、一部だけでも目隠ししておいて欲しい、目の毒警報。
ついには、カーテンを巻き切って束ねてしまって居るのは、いかなるコトで?
変わった趣味としか、言いようが無い。

この部屋が半分空いていて、他の部屋とのバランスを欠くからなのか。
この夕方には、似たようなタイプのおっさんが他の部屋からやって来た。
なんだか、「大工さん」の棟梁と見習いって感じで。
「大工さん」増量中。
ネコがノイローゼになる煩さ。

明日から、病勢に負けそうな悪寒。

すこおし、血球が下がってきているかな?
まわりが五月蝿いせいかも知れんが、夕方から少ししんどくなっています。
朝は、洗面で顔を洗っていると鼻血がとろーりだし。
若干、喉がイガイガで、咳きっぽい。白色痰がでる。
いやなのは嗄声で、おととい辺りから声がどんどん出にくくなっている。

夜は夜で、空調が切れて暑いと五月蝿い。
明け方は五時前から、ごそごそ動きだし、電気カミソリでヒゲをそる。
あゝ今夜は静かな夜だといいのに。
個室に憧れてしまう湾。

2010年7月26日月曜日

治療 12日目 窓際にいらっしゃい。

外泊から帰ってくると、六人部屋の反対側にある三つのベッドが空っぽだった。
土曜のお昼頃に、お三方揃って退院された様だ。
なんとなく、そういう話は漏れ聞えてくるので、二人が退院ってのは知ってたんだがな。
大部屋なんて、他人の治療状況が丸わかりだからな。
どこのプライバシーに配慮しています、なんて云うんだろうか。

ともあれ、朝がやってきて、空いている窓際のベッドにお引っ越しいたしました。
反対側の病院の建物が見えるだけだが、窓から外が眺められるのはいいコトだ。
精神衛生上も、こっちの方がイイ。
でも、日射しが暑い。
今年の暑さは、なかなかですね。

お昼ご飯が終って、これからがますます暑くなりますよっていう時間帯に、突然、空調が不調になって冷房は止まってしまいました。
なんというコトでしょう。
看護師長が、各病室をまわって事情を説明しつつ、窓を開けてまわるという。
なんという、情けない光景。
この一日の中で、最も気温が上がるというこの時間に。
空調が止まるなんて、おそろしい。
夜は夜で、そこそこの時間で空調が止まるからね。
本当に調子の悪い人は、夏場には入院しない方がイイ。
季節の変わり目に調子が悪くなるのと一緒で、この時期に入院すると死期は早まる。

本日は、採血と検尿。
あと胸の写真をとりました。

検査値は、google documentsを更新してます。
スルッと、白血球が4,000/ulを割ってます。
やっぱり、そろそろ下がるのね。
総蛋白が、5.8 g/dl ALBも 3.4 g/dl と相変わらず低い。
しっかり、おいしく食べてんだけどね。うーん。
肝機能は、全般的に小康状態に近づいている感じ。
とりあえずは、赤白、血球が増えて欲しいす。

お風呂に入って、鼻をかんだら、鼻血がてろーんと出てきた。
やなかんじ。
血小板は微妙に減ってるけど、20万は十分にあるから、アバスチンに関連ですかね。

一昨日辺りから、整形外科で出して貰っていたセレコックスが無くなってしまいました。
本来の消炎鎮痛剤としての目的で使ってなかったけど、痛みはしっかりと抑えてくれていたようで。
抜けてみて、はじめてわかるその薬効。
あちこち痛くなってきた。

もとは、ムチ打ちだったよ。それは痛い。
あと、肘の腫れは、腫れこそ引いたモノの、チクチク痛むではないか。
胸も、やっぱりそれなりに痛いような気がするよ。
もうちょっと痛くなるまでは、気のせいにしておきたいが、どうなんだろうか。