2011年10月20日木曜日
2011年9月28日水曜日
部橋妻部維持単独と大腸癌
2011年9月23日~27日 Stockholm, Sweden
2011. 9. 28
進行大腸癌に対する化学療法+ベバシズマブのファーストライン治療が奏効するとベバシズマブのメインテナンス療法によりPFSが良好に【EMCC2011】
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/esmo2011/201109/521743.html
加藤勇治=日経メディカル別冊編集
関連ジャンル: 大腸癌
転移を有する進行大腸癌に対するファーストライン治療として化学療法+ベバシズマブが奏効した場合は、同治療で病勢安定だった場合と比べて、ベバシズマブによるメインテナンス療法によって無増悪生存期間(PFS)が延長することが、レトロスペクティブな解析から明らかとなった。9月23日からスウェーデン・ストックホルムで開催されたThe
2011 European Multidisciplinary Cancer Congress(EMCC)で、イタリアUO
Oncologia Medica AUSL ViterboのL. Moscetti氏が発表した。
ファーストライン治療として化学療法とベバシズマブの併用が奏効した進行大腸癌に対するベバシズマブのメインテナンス療法の有効性については、エビデンスが十分ではない。
そこで同グループは、進行までベバシズマブを投与するメインテナンス療法の無増悪生存期間(PFS)に対する効果を後ろ向きに解析した。
対象は2005年から2010年までに1施設で継続して治療を受けた、転移を有する進行大腸癌患者220人。ファーストライン治療として化学療法+ベバシズマブ治療を受け、完全奏効(CR)、部分奏効(PR)、病勢安定(SD)が得られた199人を解析対象とした。
199人のうち、ベバシズマブのメインテナンス療法を受けていた117人(メインテナンス群)と受けていなかった82人(非メインテナンス群)の患者背景に特に差はなかった。ファーストライン治療の化学療法としてFOLFIRIを受けていたのは両群ともに7~8割と最も多く、FOLFOXを受けていたのは両群1~2割で、2群間に差は見られなかった。メインテナンス群でCRあるいはPRだったのは65%、非メインテナンス群でCRあるいはPRだったのは61%、メインテナンス群でSDだったのは35%、非メインテナンス群でSDだったのは39%だった。K-ras遺伝子が野生型だったのはメインテナンス群72%、非メインテナンス群54%だった。
ベバシズマブのメインテナンス療法の投与回数中央値は7回(範囲:3-25回)で、メインテナンス療法の有無およびファーストライン治療に対する奏効の違いに分けてPFSの解析を行った。
フォローアップ期間中央値18カ月(1-109)の解析の結果、PFSは非メインテナンス群8カ月に対してメインテナンス群13カ月と有意に延長していた。1年PFSについても、非メインテナンス群27.7%に対してメインテナンス群53.1%と有意に高かった。
メインテナンス群のうち、ファーストライン治療でCR、PRが得られたグループの1年PFSは62.6%、PFS中央値は15カ月、SDだったグループは1年PFSが37.1%、PSF中央値は12カ月。非メインテナンス群のうち、CR、PRが得られたグループの1年PFSは33.7%、PFS中央値は10カ月、SDだったグループは1年PFSが37.3%、PFS中央値は8カ月だった。
これらの結果から、同グループは、ファーストライン治療でCR、PRが得られた場合、非メインテナンス群に比べてメインテナンス群は有意にPFSが良く、ファーストライン治療でSDだった場合は、両群のPFSに差は見られなかったとした。そして現在進行中のランダム化フェーズ3試験が必要となるだろうと締めくくった。
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大腸がんでは、ベバシズマブ単独での維持療法が効果があるみたい。
ここは、泣くべきか。(●´⌓`●)
NSCLCより、用量低くてもか。
モノが違うんだから、話は一緒じゃないんですけれど。
効かない人は、そういう事なんだから諦めるしかない。
ま、いつか死ぬんだからね。
(。╹ω╹。)
2011年9月27日火曜日
20110927 勿体
そう思って、いろいろと考えてみた。
肝機能が正常値の二倍を超えているわけだから。
それはね、肝炎て言うんだよ。
おや?
これまでも、それなりに薬剤で肝機能がふれていたではありませんか。
いや、やはり、数値が三桁に近くなってくるということは、それはやっぱり肝炎でしょう。
肝炎っていうのは、中途半端な倦怠感と中途半端な微熱に代表される、あれですね。
あら、失礼。
でも、これがダラダラ続くわけですね。
結構、辛いか。
アリムタ、じわじわと いぢめてくる感じ。
劇症じゃないから感謝しろよって。
これは薬剤性肝炎ですけれど、肝炎の代表格であるC型慢性肝炎は(B型は別格)、治療の手段も、社会的環境も揃ってきて、良い感じになりましたね。
いろんな化学療法を経験してくると、適応追加当時のインターフェロン治療ぐらい、受けたってどうともなかったろうな と思います。
費用がどうの、熱発がどうの、脱毛がどうの。
私が化学療法を受けるより、ずっと根治の可能性が高いのに。
間質性肺炎の可能性もあるし、鬱や自殺企図は聞いたことはないが、自然と鬱や自殺企図に至る病ですね。
( ̄▽ ̄)
そういう言い訳をして、肝炎から肝硬変・肝癌へ進展して行くのを放置していた方が多かったわけです。
感染の理由はいろいろあっても、治療のチャンスを軽く考えていた人は多かったと思います。
なにしろ、肝炎状態から次のステップに進むということは、つまりそういうコトです。
何の感慨もないのですが、好んで命を削るのは勿体ないよな。そう思うだけです。
あ、「もったいない」の方が亡くなったというニュースも聞きましたね。関連はゼロです。
涼しくなって来ているのですが、まだ病棟内を半袖半パンで徘徊します。
衣更えまでは、がんばるのです。
ご褒美なんて、ありませんよ。
部橋妻部の効果予測
学会スペシャル:第16回欧州癌学会/第36回欧州臨床腫瘍学会
2011年9月23日〜27日 Stockholm, Sweden
2011. 9. 27
血漿中のVEGF-Aがベバシズマブの効果予測バイオマーカーとなる可能性【EMCC2011】
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/esmo2011/201109/521704.html
森下紀代美=医学ライター
関連ジャンル: 癌
転移を有する進行癌にベバシズマブを投与した6件の臨床試験について、新しいELISA法を用いた再解析を行った結果、血漿中のVEGF-A(pVEGF-A)は、乳癌、胃癌、膵癌で予後予測だけでなく効果予測のバイオマーカーとなる可能性も示された。9月23日から27日までスウェーデン・ストックホルムで開催されているThe
2011 European Multidisciplinary Cancer Congress(EMCC)で、英Christie
Hospital and University of ManchesterのGordon C. Jayson氏が発表した。
ベバシズマブの効果予測バイオマーカーはまだ得られていない。予後予測のバイオマーカーとして、pVEGF-Aが有用である可能性が報告されている。
Jayson氏らは、可溶性で短いVEGF-Aのアイソフォーム(VEGF-A121とVEGF-A110)に感受性が高い新しいELISA法を用いて、転移を有する進行癌にベバシズマブを用いた6件の試験について、治療前のpVEGF-Aの値による予後予測と効果予測の可能性を評価した。6件の試験は、AVF2107g試験(大腸癌)、AVAiL試験(非小細胞肺癌:NSCLC)、AVADO試験(乳癌)、AVOREN試験(腎細胞癌)、AVAGAST試験(胃癌)、AVITA試験(膵癌)。pVEGF-Aは中央値をカットポイントとして「高値」と「低値」に分類した。
その結果、乳癌、膵癌、胃癌では、pVEGF-Aは予後予測と効果予測のいずれの可能性も持つことが示された。効果予測の可能性について、AVITA試験のOSに対するハザード比は、pVEGF-A低値で1.02、高値で0.56となり、高値で有意に改善した(p=0.03)。AVAGAST試験のOSに対するハザード比はそれぞれ1.01と0.72(p=0.07)、AVADO試験のPFSに対するハザード比はそれぞれ0.86と0.49だった(p=0.08)。
しかし、大腸癌、NSCLC、腎細胞癌では、pVEGF-Aの予後予測の可能性は示されたが、効果予測の可能性は示されなかった。
pVEGF-Aが効果予測バイオマーカーとなる可能性が乳癌・膵癌・胃癌では示され、大腸癌・NSCLC・腎細胞癌で示されなかった理由について、Jayson氏は、可溶性の遊離VEGF-AであることやVEGF110とVEGF121に対する感受性など、アッセイの特性が重要な役割を果している可能性があると説明した。
また、AVADO試験、AVITA試験、AVAGAST試験の標本はEDTA血漿、AVF2107g試験、AVAiL試験、AVOREN試験の標本はクエン酸塩であること、大腸癌や腎細胞癌では標本が長期間保存されていたことも、結果に影響した可能性が考えられる。
Jayson氏は、推定される複数のベバシズマブの効果予測バイオマーカーのうち、pVEGF-Aは第一の候補であり、前向き臨床試験で臨床使用の可能性を検証中であると紹介し、「現時点では臨床でのVEGF-Aの測定は待ってほしい」と話した。
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みんなが一番知りたいのは、効果の予測なのよねん。
なんぼ効くのん?って。
いやいや、あんた、抗がん剤なんて効かんで当たり前やん。
そうそうそう。
最近は、ALKとその変異?の有無の検査がセットだったし。
新しいモノには、新しい検査が必要になる。
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学会スペシャル:第16回欧州癌学会/第36回欧州臨床腫瘍学会
2011年9月23日〜27日 Stockholm, Sweden
2011. 9. 27
増悪後のベバシズマブの累積曝露で進行大腸癌患者の生存期間が改善する可能性【EMCC2011】
http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/esmo2011/201109/521707.html
森下紀代美=医学ライター
関連ジャンル: 大腸癌
進行大腸癌患者を対象とした前向き観察コホート試験のARIES試験において、最初の増悪(PD)後のベバシズマブの累積曝露はPD後の生存期間(post-progression
survival;PPS)と相関し、累積曝露によりPPSが延長する可能性が示された。9月23日から27日までスウェーデン・ストックホルムで開催されているThe
2011 European Multidisciplinary Cancer Congress(EMCC)で、米Mayo ClinicのA.
Grothey氏が発表した。
ARIES試験は米国内の248施設で行われている。同試験の過去の解析では、ベバシズマブ投与後にPDを認めてもベバシズマブを投与し続けること(BBP)により、BBPを行わない場合と比較して生存期間が延長することが示された。
今回の解析では、BBPの累積曝露が生存期間と相関するか否について評価された。評価は、臨床でみられるベバシズマブの治療パターンの動的かつ時間的に変化する特徴を組み込んで行われた。対象は、同試験に参加した、転移を有する、または切除不能な進行大腸癌で、ファーストライン治療でベバシズマブを投与し、最初のPDを認めた生存中の患者とした。
PPSは最初のPDから死亡(原因を問わない)までの期間と定義した。ベバシズマブの曝露は、追跡期間を通して最初のPD以降に投与したベバシズマブの累積量と定義した。
ファーストライン治療には1550人が登録され、2011年2月14日の時点で1183人(76%)に最初のPDを認め、解析の対象とされた。対象の年齢中央値は62歳、男性の割合は55.5%、ECOG
PSの中央値は0、大腸癌が75.8%を占めた。
最初のPDを認めた患者のPPSの中央値は、13.3カ月(四分位範囲:5.8〜27.0)だった。
追跡期間を通し、PPSのハザード比は、ベバシズマブの追加投与ごとに平均で2.0%(範囲:1.7〜2.3%)低下した。ベバシズマブの累積曝露は、PPSの改善と統計学的に有意に相関した(p=0.0002)。
Grothey氏は「PD後のベバシズマブの効果を検討する前向きの無作為化フェーズ3試験のデータが間もなく発表される予定」としている。
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どこかで、エルロチニブも低用量で続けるのがよい、とするお話があった。とくに、EGFR-TKIは増悪傾向にあっても、それなりに効果を発揮して居て、中止するとそれ以上に悪化する可能性がある。って継続するのがイイという話も聞いたことがある。
でも、先日、病棟薬剤師さんと雑談していて、NSCLCのベバシツマブ維持療法ってのは眉唾だと。
最初に適応になった大腸癌では、NSCLCより投与量は低いものの、単独維持療法なんてのは無かった。これで効果があるのかなあって思ってた。って。
そうか。
確かに効かなかったよお。
読みがあたってるじゃん。
みたいな話だった。
結局、ベバシツマブって、ドラッグデリバリーに長けていて、相手がいないと、ひとりじゃ何にも出来ない奴なんじゃないかって、そういう話になった。
でも、ひとりでもコツコツと続けていれば効果はあるかもってコトかしらん。
ま、大腸がんの話だけど。
それに、それまで待っていられるほどベバシツマブは、安くないよね。
2011年9月26日月曜日
20110926 たのしい
だるい? 倦怠感?
しんどい? つらい? くはないけど。
だるくて、時にしんどい。
これが、じわじわ続いています。
週末、ちょっといい感じ、とか思っていたんだが、どうも違ったな。
特に、連休で変則二泊の外泊を許可いただいたので、機嫌よく自宅に帰ったのはよかったのですが。
やはり、病院のベッドで過ごすのと、自宅とでは、すこし過ごし方が違うわけで。
自宅だったから、特にだるかったというわけではなくて、まあ、ギャップのもんでしょう。
やはり、治療後一週間あたりは、思う様になりません。
抹消酸素飽和濃度は、いい感じの数字がでているんですが、息苦しい感じがして、どうもいけません。
そうなると、どんどん気持ちが落ちていって、もー です。
そろそろ、耐用性というか認容性というか。
もはや、耐え切らんことになって来ておるのでしょうか。
とかとか。
ま、そもそも、出来ては、壊し、出来ては、なんとか壊し。
この過程を繰り返しておれば、再生能力に長けた肝臓でさえも、いずれは繊維化して肝硬変に至るわけで。
まして、再生能力ってどうなん?という肺臓に至っては、繊維だけを残してヘチマの如く成ったるかも知れん。
なので、薬剤が効いていれば、いたなりに。
また、腫瘍が増大していれば、それなりに肺機能は圧迫されて行くのでしょうか。
などという、呪わしいコトを考えております。
週末、休みにはいる直前の担当医の指示で、股関節のMRIを予約していただきました。
外泊の際に、先だって開業医経由で検査したMRIのフィルムを借りて来た。
検査は来週の予定。
なにが出るかな?
TP 7.0 g/dl
ALB 4.2 g/dl
AST 85 IU/l (H)
ALT 84 IU/l (H)
γGTP 172 IU/l (H)
BUN 19 mg/dl
CRE 1.10 mg/dl
CRP 0.178 mg/dl
WBC 3,680 /ul (L)
RBC 321 *10^4/ul (L)
Hb 11.3 g/dl (L)
PLT 21.0 *10^4/ul
Ne 1,950 /ul
Ly 1,560 /ul
Mono 124 /ul (L)
なんだか、いろいろ暇つぶしのタネは尽きないように、その用意はずいぶんとある筈なんだが。
それを潰して過ごしていても、ふと我にかえって「これは楽しいのかしらん」と思ってしまうようになった。
いや、それは困った。